落とす人と拾う人 | ノスタルジック小学校

落とす人と拾う人

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もっと聞いてみると面白いことに
財布をなくす人はよくお金を拾うようだ。

もちろん私の偏った狭い人間関係の中での統計だから、
世間一般に当てはまるかどうかまでは分からないけれど
どうも私の周りではそういうケースが多い。

一度しか財布を落としていない私は
一度だけ財布を拾ったことがある。今度は中学生くらいのときに。
数千円入っていたから、全くよこしまな気持ちもないままに交番に届けた。
すると忘れた頃に落とし主が訪ねてきて、たしか菓子折か何か頂いたような気がする。

なんども財布や現金を落とす夫は
なんども財布や現金を拾っている。
しかも
タバコを買おうと思ったら自販機の下に3万円落ちていたとか
路地を歩いていてふっと通りの向こう側を見たら1万円札がひらひら漂っていたとか
買い物をしていたらデパートの床に2万円落ちていたとか

ちょっと考えられない状況で万券ばかり拾うのだ。

これは
よく財布を落とす人に共通することなんだけど(もちろん私の周りでということ)、
彼ら(彼女たち)はみんな万券ばかり拾う能力を持っているようだ。
そしてだいたいいつも同じようなところで拾っている。
まず自販機の下
それからスーパーやデパートの床やレジ周り
それから細い道。大通りじゃなくて。
特に自販機の下なんて必ずみんな挙げる。
そこには 「よく落ちている」 そうだ。

でも私は一度もそんなすごい光景に出くわしたことがない。

細い道なんてのも不思議な話だ。
それまで誰も、そこを通っていてそんなすごいものに気付かったんだろうか。
ここまでくると、やっぱり能力としか言いようがない気がしてしまう。

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というような話を
酒の肴にしてみるとけっこう面白かったりする(笑)。


そういえば
もうひとつ思い出したことがある。


           ――また続いてもいい?