チャレンジ  2 | ノスタルジック小学校

チャレンジ  2

二度目に中学校校長を訪ねたとき、こんなふうに言われた。

 「最近では
 主にいじめや不登校などが原因で
 学区を越えて中学に入学するお子さんも増えています。
 これからは
 選択肢の一つとして
 やりたい部活動を求めて、というのを加えても良い時代かもしれません。
 どうでしょう。
 小高い丘チームの女の子全員で
 女子バレー部のある中学校の方に入学される、というやり方を
 選ぶ方法というのも考えられなくはありませんね。
 もちろん
 わたしの立場からそうしろとは決して言えない訳ですが。」



絶句した。


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保護者のなかにも他に考え方はあって
なにも
バレーボールに固執することもないんじゃないか、
他にも部活動はいろいろあるのだから
若いうちにはいろんな経験をさせてみればいいじゃないか
というような意見もある。

もちろんそれは正しいことだと思う。

だけど
子どもたちが部活動を選ぶときに
バスケもテニスも陸上も卓球も吹奏楽も美術も演劇も新聞もそしてバレーもあって
その中から
バレーじゃないものを選ぶのはその子の選択だ。
でも
バレーがやりたいのに部がない。
男子部でもいいから籍を置きたい。
試合に出られなくてもいいからボールを触りつづけたい。

子どもたちのそんな声を聞いてしまったら
ないものはしょうがない、あきらめなさい
とは私にはちょっと言えない。

だから今
チャレンジをしている。

勝ち目はないかもしれない。

でも
何もやらないで文句を並べたてるより
自分に出来ることをやってから愚痴りたい。
結果がどうあれ。