お母さんの仕事 | ノスタルジック小学校

お母さんの仕事

6年生最後の授業参観が終わった。

内容は国語の作文発表。

作文のテーマは、ありがとう

誰に宛ててもいいから、ありがとうの気持ちを込めて
作文を書きましょうというものだった。

誰に書いたらいいか分かんないよー
という子どもたちには
先生が
じゃあ、お母さんに書いてみようか
と提案したらしく、
クラスの3分の2の子どもたちは母親に宛てた作文だった。

残りの3分の1の子どもは、何かしら相手を見つけていて
例えば
きょうだいであったりとか
担任の先生とか
父親やおばあちゃん、
友だちや
クラブ活動の先輩だった子のこととか
なかなか聞いていても面白い作文が多かったように思う。


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まあ
授業参観に来るのはほとんどが母親だろうから
クラスの多数の子が自分の母親に宛てて作文を書くというのは
間違ったことじゃないんだろうけれど
こう言っちゃナンだけど
みんな似たり寄ったりの出来上がりになったのも仕方がないことなのだろうか。

私は、お母さんが具合が悪い時に、夕飯のかたづけをしました。
家族のお皿を洗っていると、
「けっこう大変だな。お母さんは毎日こんなに大変なんだ」
と実感しました。


とか

僕は夏休みに、家の手伝いで洗濯物をたたみました。
みんなの洗濯物をひとつずつたたんでいると
お母さんは毎日こんなことをしているんだと思い、
お母さんは大変なんだと分かりました。
これからはもっと手伝いをしようと思います。


とか

料理を手伝ったら大変だったとか、
朝早くからお弁当を作って大変だとか、
いつも家の中の掃除をして大変だとか、

聞けば聞くほどどこの家庭も似通っている。


不謹慎かもしれないけど、もうちょっと異色の家庭もあっていいんじゃないだろうか。


うちのお母さんはゴーストバスターズですとか
演歌歌手になるために毎日一生懸命に発声練習していますとか
徳川埋蔵金について長年研究していますとか

ほぉ、と感心するような話題もほしいよなと思ってしまった。

だって
授業が終わってから
廊下で
作文の主人公になったお母さん方が集まって口々に言っていたんだから。


あたしたちってさぁ、
どうせ毎日
「こんなこと」って書かれるようなことぐらいしかしていないんだよねぇ・・・。
「お母さんは、毎日こんなことで大変なんだ」って書かれると
大したことやってないって言われているみたいで
なんだか空しくなってきちゃったよ・・・。



お母さんにありがとうを伝えるというのは
なかなか難しいことみたいだ。