卒業前夜 | ノスタルジック小学校

卒業前夜


このところ
ガラにもなくしんみりとした気分になっている。

先日の
バレーボールのお別れ会では
ひとしきりみんなで騒いだあと、
突然
今の6年生のチームメイトが低学年だった頃に
こっそり撮影していた練習風景を
監督がビデオで流してくれた。

「こんなに下手っぴぃだったのに、今じゃ市内で1,2位を争うチームになった。」

監督のそんな静かな言葉のもと、
画面に見入る
照れ笑いの6年生と、真剣なまなざしの残される下級生たち。

「だから、下級生たちも
 今は練習が辛くても、きっとこんなに上手になれるんだから
 卒団していく6年生たちを目指して、これからがんばっていこうな」


はい、という元気な声が聞こえたから
彼女たちはみんな安心して、笑顔で卒団していった。

そして
明日は小学校の卒業式。

今年の春
6年生になったばかりの長女の言動が
いやに懐かしかったり面白かったりしたもんだから
自分たちの小学時代はどんなだったっけ、と思い出しながら書き始めたこのブログ。
長女が中学生になってしまったら、いったいこれをどうしようかと思案中。
春になってみないことには分からないけれど、
それにしても
子どもが小学校を卒業するというのは
親にとっても
想像していた以上に、かなり大きい一区切りなのだと実感している。
3月に入ってからはいろんなことが
ひとつひとつ
心の中にじんじんと染み入ってくる。
そんなわけで最近は
笑い話も書けないような、ぼんやりとした心持ちの日々が続いている。

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今朝
長女が部屋の中でじっと考え込んでいるから声を掛けた。

「今日が
最後の普通服だから、何を着て行こうか迷っているんだ」


明日は
卒業式用のスーツで登校する。
中学生になれば制服がある。
だから
普段どおりの私服を着ての登校は、本当に今日で最後だった。
彼女なりに思うところがあったんだろうな。

6年間早かったね。
うん、あっという間だった。

卒業前夜。

今夜は
ひどいどしゃ降りで
びゅうびゅうと風も吹いている。

明日は晴れますように。