今どきのクレーム | ノスタルジック小学校

今どきのクレーム


もう春休みになっちゃったんだけど。

幼稚園の
年度末のクラス懇談会での話。

担任の翔子先生が、
保護者から園に寄せられた問い合わせについて
代表的なものをいくつか伝えてくれた。

2月の節分の豆まきのときに
「うちの子が、
 節分でまいた後の
 お教室に落ちた豆を拾って食べたと言ってるんですが、
 どういうことなんでしょうか。」

という問い合わせがありました。
えっと、これについては
拾った豆は全部回収して、食べないようにしています。
が、
まくのは殻付きの落花生ですので、
もしもお子さんが食べていたとしても、殻を割ってから中身を食べたと思うので、
その、なんというか、安心というか、
直に落ちたものではないということをお伝えしておきます。


どこで笑うのかと構えていたんだけど、
どうやらこれは真剣な話らしい。笑うどころじゃないのだ。

他にも

運動会や音楽発表会、劇発表会などで
プログラム読みや劇の主役や大きい楽器などの目立つ役は、
みんなクラス委員さんのお子さんばかりじゃないかという問い合わせがありました。
これについては
3年保育で入園されたお子さんには、
3年間のうちにどこかでそういう係をやってもらうようにしています。
ですから、
今年うちのクラスでは○○ちゃんと△△ちゃんに選手宣誓などをやってもらったので
おふたりはもう卒園まで、そういう役は回ってきません。


これも笑うどころじゃなくて、真剣な話らしい。

友人にこの話をすると、
やっぱりどこでも似たような話はあって、
スポ少で野球だかサッカーだかをやっている男の子が、ある日レギュラーから外された。
するとその保護者は監督に理由を問い詰めるために食ってかかった。
とか
数日間、原因のよく分からない高熱で苦しんでいる我が子に
病院で医師から、原因特定のために採血をしますと告げられると
この子がこんなに苦しんでいるのに
これ以上どうして苦しめるような真似をするんだと怒り狂った。
とか。

・・・なんかおかしくないですか?

いったいいつから大人たちは、こんなおかしな言動をするようになったんだろう。

怪我をすれば、昔はよく
それっくらいで死んだりしないから、大騒ぎするな
傷なんてなめときゃ治る

なんて言われたものだ。
実際、多少のすり傷切り傷では治療なんてしなかった。
自分たちでヨモギの汁なんて塗ったりしてね。
先生に叱られたって親は庇ってくれなかった。
お前に悪いところがあったんだろう
同じことをもう一度やったら本物のバカだ、二度とするんじゃない

なんて、かえって怒られたりしてね。
言わなきゃよかったとよく後悔した。

かけっこでビリになっても慰めてなんてくれなかった。
それが実力だ、くやしかったら次で勝て
決まり文句だよね。
ましてや目立つ役が他人の子どもに回ったって、
怒る親はいなかったんじゃないかな。

子どもが揉まれて大きくなることをよく分かっていたんだろうね。

さて、
これからは私たちの番だ。

どんな親であるべきか、ここらでよく考えないといけないんじゃないだろうか。