黄金の味 | ノスタルジック小学校

黄金の味

夕方、うちの前で子どもたちと遊んでいたら
近所の職人おやじが出てきた。

何度か話題にも出ているおやじなので
ご存知の方はご存知だよね。
なんとなく田舎の高田純二みたいな風貌なんだけどね。
けっこうでっかい風呂敷をいくつも持ってるおやじなのだ。

立派なクーラーボックスをでんと置いて、

今日さぁ、釣りに行ってきたのさ。
船チャーターしてね、あそこの沖まで行って来たのよ
(どこの沖だか忘れた)
見て。
釣れたのこれ一匹だけ。


何が釣れたの?

アジ。

アジぃ~(大笑)?船チャーターしてアジ一匹じゃサミシイよねぇ。

ただのアジじゃないんだよ?黄金アジだよ。
料亭で出てくると高いんだよ?
(←本当かなぁ)
これあげるよ。捌けるでしょ?食べなよ。

いいよいいよ。これでおっさん一杯飲みなよ。

オレ船でしこたま飲んできたからさぁ。持ってって。

とおやじは末姫にアジを持たせてくれた。


黄・金・ア・ジ だからね。(←決め台詞)


おやじはどういうわけか、とってもゴキゲンな様子だった。

しっかりと酒の肴にしちゃいました。
脂のってておいしかったよ。