アンバランス
なんだかぱっとしない4ヶ月だった。
この春からウチには
中学生と小学生と幼稚園児がいる。
そんな日常になるということは頭では分かっていたんだけど
実際にそんな生活になってみると、これがけっこう大変だったりする。
公立の中学校なのに、この界隈では中学生には毎日お弁当を持たせなきゃならない。
バレー部新一年生のお弁当と、
幼稚園の年中さんのお弁当と、
日によっては気まぐれな夫のお弁当をこしらえる。
暇があればお惣菜を作って冷凍しておいたり
3人分のお弁当と部活用のでっかい水筒を洗ったり
なんでこんなに台所に立つ回数が多いんだろうとタメ息なんかついたりして(笑)。
いや給食ってホントにありがたいんですね。
******************
このブログのどこかにも書いたけど
育児というのは基本的に、自分自身のスイッチをひとつずつ切っていくことから始まると思っている。
だけど
この4ヶ月というもの
中学生の保護者と小学生の保護者と幼稚園児の保護者の立場を行ったり来たりしながら
今度はそれぞれのスイッチを作らなきゃならないんだなと実感した。
例えばそれぞれの保護者会。
幼稚園には幼稚園のノリがある。
「えっとぉ、○田△美の母の、☆子でぇす」
と、母親の名前を名乗るところから始まる。
「私はぁ、趣味でパッチワークとエアロビとホットヨガをやっていまぁす。」
趣味特技は外せない。
「あ、それからぁ、お酒を飲むのがけっこう好きでぇ、カラオケなんかもよく行きまぁす」
夜も元気だ。
「飲み会はいつでもOKなのでぇ、ぜひ誘ってくださぁい!」
ヤル気マンマンの決め台詞で締めくくる。
小学校の保護者会になると
「○川△介の母です。うちの子は男三人兄弟の真ん中でして」
と子どものポジションから入る。
「家では上のお兄ちゃんと取っ組み合いのケンカもしょっちゅうです。下の子をかわいがったりもするんですが、
このところテレビゲームばかりしていて勉強の方はさっぱりです。忘れ物なんかも多くて困っています」
家の中の様子に褒める部分を少し織り交ぜ、今気になっているところも欠かさない。
「△介は学校のことはあまり話してくれないので、
ケンカですとか、なにかありましたらいつでも遠慮なく知らせてください。」
最後は周りのお母さんに気を配りつつ終了。
去年まではこれの往復だったわけだよね。
でも
中学校になると様子が一変していた。
いきなり保護者の視点から、地域の視点に切り替わるのだ。
制服やジャージで所属校が一目瞭然だし
公立校である以上、高校受験を必ず控えているからかもしれない。
この中学校は地域からどう見られているのか、
下校時の態度は、持ち物は、部活動の移動中は、
いじめがあった、刃物を持っている生徒がいた、ドラッグ所持で県内の中学生が補導された、
うちの中学校はどうなんだ・・・
家庭での我が子の様子よりも
大事なのは
市内における、我が中学校の位置付けなのではないか
そんなふうに肌で感じた。
もっとも、担任の先生はそれぞれの家庭内の様子を知りたがっているようだけども。
そんななかにぽつんと身を置き、
なかなかうまくスイッチが切り替わらずに過ごした4ヶ月だったように思う。
同じ立場の方はたくさんいらっしゃるだろうけれど、
情けないことにもともと私はそんなに器用なタチじゃないのだ。
到着した夜に
体だけまだ列車の振動に揺られているような長旅の
そんな心境に似ている。
遅めの夏が来て、もうすぐ終わろうとしている。
このアンバランスな心をなんとか立て直さなきゃならない。
この春からウチには
中学生と小学生と幼稚園児がいる。
そんな日常になるということは頭では分かっていたんだけど
実際にそんな生活になってみると、これがけっこう大変だったりする。
公立の中学校なのに、この界隈では中学生には毎日お弁当を持たせなきゃならない。
バレー部新一年生のお弁当と、
幼稚園の年中さんのお弁当と、
日によっては気まぐれな夫のお弁当をこしらえる。
暇があればお惣菜を作って冷凍しておいたり
3人分のお弁当と部活用のでっかい水筒を洗ったり
なんでこんなに台所に立つ回数が多いんだろうとタメ息なんかついたりして(笑)。
いや給食ってホントにありがたいんですね。
******************
このブログのどこかにも書いたけど
育児というのは基本的に、自分自身のスイッチをひとつずつ切っていくことから始まると思っている。
だけど
この4ヶ月というもの
中学生の保護者と小学生の保護者と幼稚園児の保護者の立場を行ったり来たりしながら
今度はそれぞれのスイッチを作らなきゃならないんだなと実感した。
例えばそれぞれの保護者会。
幼稚園には幼稚園のノリがある。
「えっとぉ、○田△美の母の、☆子でぇす」
と、母親の名前を名乗るところから始まる。
「私はぁ、趣味でパッチワークとエアロビとホットヨガをやっていまぁす。」
趣味特技は外せない。
「あ、それからぁ、お酒を飲むのがけっこう好きでぇ、カラオケなんかもよく行きまぁす」
夜も元気だ。
「飲み会はいつでもOKなのでぇ、ぜひ誘ってくださぁい!」
ヤル気マンマンの決め台詞で締めくくる。
小学校の保護者会になると
「○川△介の母です。うちの子は男三人兄弟の真ん中でして」
と子どものポジションから入る。
「家では上のお兄ちゃんと取っ組み合いのケンカもしょっちゅうです。下の子をかわいがったりもするんですが、
このところテレビゲームばかりしていて勉強の方はさっぱりです。忘れ物なんかも多くて困っています」
家の中の様子に褒める部分を少し織り交ぜ、今気になっているところも欠かさない。
「△介は学校のことはあまり話してくれないので、
ケンカですとか、なにかありましたらいつでも遠慮なく知らせてください。」
最後は周りのお母さんに気を配りつつ終了。
去年まではこれの往復だったわけだよね。
でも
中学校になると様子が一変していた。
いきなり保護者の視点から、地域の視点に切り替わるのだ。
制服やジャージで所属校が一目瞭然だし
公立校である以上、高校受験を必ず控えているからかもしれない。
この中学校は地域からどう見られているのか、
下校時の態度は、持ち物は、部活動の移動中は、
いじめがあった、刃物を持っている生徒がいた、ドラッグ所持で県内の中学生が補導された、
うちの中学校はどうなんだ・・・
家庭での我が子の様子よりも
大事なのは
市内における、我が中学校の位置付けなのではないか
そんなふうに肌で感じた。
もっとも、担任の先生はそれぞれの家庭内の様子を知りたがっているようだけども。
そんななかにぽつんと身を置き、
なかなかうまくスイッチが切り替わらずに過ごした4ヶ月だったように思う。
同じ立場の方はたくさんいらっしゃるだろうけれど、
情けないことにもともと私はそんなに器用なタチじゃないのだ。
到着した夜に
体だけまだ列車の振動に揺られているような長旅の
そんな心境に似ている。
遅めの夏が来て、もうすぐ終わろうとしている。
このアンバランスな心をなんとか立て直さなきゃならない。