ノスタルジック小学校 -4ページ目

報告

気付けば新学期。

あっという間に終わってしまった春休みですね。

以前
小高い丘チームの子ども達が進学する中学校には
女子バレー部がないということを記事にした。
→ チャレンジ 1   チャレンジ 2
その後どうなったの?
という問い合わせがいくつかあったので(一件ですが。笑)
ちょっくらご報告など。

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具体的に何をしたかというと
スポ少でバレーをやっているので中学校でも継続させてほしい!
女子バレー部を作ってください!

という主旨のA4紙にびっしりの嘆願書を作成し、
地域の大人たちから署名を集めた。
市内のスポ少ではバレー関係の保護者、野球やサッカーの保護者、
そして小学校のお母さん達、幼稚園のお母さん達などを対象に
手分けして声をかけた結果、

530以上もの方々の賛同を得ることができた。

それを持って3月末に中学校側に提出したところ
気持ちは分かるが99.9%無理だと突っぱねられた。
その時点での理由としては、
・既存の部活の顧問の異動が激しく、
 転任してきた教師はそちらに優先的に顧問をお願いすることになる。
・(あいかわらず)体育館使用の問題。

もちろん既存の部をないがしろにしてほしいなんてこれっぽっちも思っていない。
なんとか打開策、懐柔策はないかと
お互いにあーだこーだと粘りに粘って1時間半。
では、
既存の部の顧問がすべて埋まり、
さらに女子バレーの顧問を受け持つ情熱のある教師がいて
さらにさらに他の体育館を使用する部の了解が得られれば
もしかすると出来るかもしれない、と答えておきましょう。

――あくまでも0.1%の確立ですが。

と、終わりに
森本レオと小林念侍を足して二で割ったような教頭が締めくくった。
隣では
宇梶剛士を10歳若返らせたような部活担当が黙ってうなずいた。

翌日、異動が新聞で発表された。
校長は退職され、
代わりに若い頃女子バレー顧問をしていた新校長が異動してきた。
教諭陣のなかにも女子バレー顧問経験者がいた。
私たちは色めき立った。
ひょっとすると…いやでも冷静にいこう。なにしろ0.1%だという事だからね。

週が明けて新年度顧問会議の日。
下駄は預けた。あとはもう待つしかないいちにち。

指示されたとおり、夕方に電話をかけた。
森本レオと小林念侍を足して二で割った教頭はこう言った。
新校長が署名を大変重要視されています。
地域にこれだけの要望があるのに知らん顔は出来ないだろうということです。
幸い、女子バレー顧問経験者が異動して来ましたし、
男子バレー顧問も理解を示してくれました。
――ということでまだ条件はいくつかありますが、
一応、今年度は、女子バレー部を発足する方向でいきたいと思います。


会議にとても時間がかかりましたよ、という言葉も聞こえ
受話器越しに教頭が汗を拭く姿が見えるようだった。

――やった。

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ということで
女子バレー部は一応のスタートを切ることが出来ることになりました。

正直言って
中学校を相手に、この運動を始めた秋ごろからは文字通り一喜一憂で
ちょっと記事にしていないけど、激しく落ち込むことも何度かありました。
これはムリだろうと私たちも思っていたのです。

でも
署名をしてくれたたくさんの方の言葉や
手分けして集めてくれた友人知人仲間のみんな、
またブログでも
コメントを通じてアドバイスしていただいたり
応援の言葉をかけていただいたりで
そんなことすべてが本当に励みになりました。ありがとうございました。

親として出来ることはやりました。

あとは子ども達の力だね!
(そっちの方が心配だったりするけど。笑)

なんと銀が!

たしか3年位前から
3枚ほど集まってそれきりだった、

森永チョコボール
銀のくちばし

なんと
先日
金のくちばしが出てきたという幸運なお友だちがいて
そちらのお宅の
それ以前にあった2枚の銀のくちばしを
いただいてしまいました!

これで我が家は合計5枚♪

さっそく おもちゃのカンヅメ をGETすべく
応募したいと思います。

生まれて初めてなのことなのでとっても楽しみ。

えいすけさん、ありがとう!

待ってろよー、田中星児(古いね)!





ベース


住民投票で移転反対が大多数を占め、
現在市長が国に白紙撤回を要求しているあの問題。

県知事はどっちかというと容認派みたいで、
そこのところも大いに問題がありそうだけど
なんとか住民の意見が通るといいなと思う。

私はそこから、電車で数十分ほどの別の市で育った。
もちろんO田小のあるところ、由緒正しきド田舎市である(笑)。

当時、うちの市内にはめぼしいスポットがなく
マクドナルドケンタッキーモスバーガーミスタードーナツ
冗談じゃなくて本気で何もなかったから、
小学生の間はよしとしても
中学生ともなると、市内で遊ぶのは退屈でたまらなかった。

ビッグマックってどんなの?ナゲットって何?シェイクって?

もろに田舎モン丸出しの好奇心でいっぱいになってくるわけ。

髪の毛をつんつんさせて
黒い長めのスカートをはき、
先のとがったスニーカーは靴紐を全部抜いて
チェックとかペイズリー柄のシャツをだぼっと着こんで
肩からは布製のでっかい袋をぶら下げて

すごい格好だね(笑)。

でもこんなのが流行ってたんだからしょうがない(笑)。

友だちと電車に乗っては、冒頭の街まで出かけて遊んでいた。

その街の駅前にはミスタードーナツがあって、
ロータリーを左に曲がってしばらく行くとマクドナルドがあった。
それだけでもう中学生には天国みたいなところなのだ(笑)。
マクドナルドのはす向かいのデパートに行き、まずは洋服をチェックし
お昼になったらマクドナルドでハンバーガーを齧る。
午後は
レコード屋に行ったり雑貨屋に行ったりして時間をつぶし、
帰り際にミスタードーナツに寄る。
でもね、学校に見つかったら大目玉なんだよ。
部活の合間の、
たまの休みにこっそりと味わう、スリルいっぱいの息抜き。

*********************

あるとき、
いつもと同じように友だちと3人で、いつもと同じように件の街を歩いていると
いきなりうしろから声をかけられた。

「Excuse me,」

驚いて振り返ると、
Tシャツにジーンズといったひどくラフな格好の
二人連れの外国人が私たちに話しかけていた。

「Where is the base?」

背が高く、薄い色の髪の毛を短くしたその男性ふたりは
私たちを見下ろしながらそう言った。

ものすごく簡単なセンテンスだ。
中1の1学期にでも習うような。
でも
私たちは顔を見合わせた。

「ベイスってなに?」「なんだろう・・・」「知らない・・・」

現在進行形も過去進行形も過去完了形も習っていながら
その単語 BASE を
私たちはそれまで聞いたことがなかった。
だって
大人たちはそこをいつも「基地」と呼んでいたから。
それも
よく聞けば、ほんのちょっとだけ憎々しげに。

戸惑ったまま黙っていると
外国人たちは肩をすくめ首を傾げ、
何ごとかつぶやき、その場を立ち去っていった。

BASEとは米軍基地だと、その夜、父親に聞いて初めて知った。

BASEと聞けば
当たり前に子どもでも知っているという感覚の彼らと
あんなに近くに住んでいたのに
あそこがBASEと呼ばれる場所だと知りもしなかった私たちの感覚。

今から20年前の話だ。

*********************

住民はNOと言った。

見守っているニュースのひとつです。
もちろん
全国の人たちも同じだろうけれど。

今どきのクレーム


もう春休みになっちゃったんだけど。

幼稚園の
年度末のクラス懇談会での話。

担任の翔子先生が、
保護者から園に寄せられた問い合わせについて
代表的なものをいくつか伝えてくれた。

2月の節分の豆まきのときに
「うちの子が、
 節分でまいた後の
 お教室に落ちた豆を拾って食べたと言ってるんですが、
 どういうことなんでしょうか。」

という問い合わせがありました。
えっと、これについては
拾った豆は全部回収して、食べないようにしています。
が、
まくのは殻付きの落花生ですので、
もしもお子さんが食べていたとしても、殻を割ってから中身を食べたと思うので、
その、なんというか、安心というか、
直に落ちたものではないということをお伝えしておきます。


どこで笑うのかと構えていたんだけど、
どうやらこれは真剣な話らしい。笑うどころじゃないのだ。

他にも

運動会や音楽発表会、劇発表会などで
プログラム読みや劇の主役や大きい楽器などの目立つ役は、
みんなクラス委員さんのお子さんばかりじゃないかという問い合わせがありました。
これについては
3年保育で入園されたお子さんには、
3年間のうちにどこかでそういう係をやってもらうようにしています。
ですから、
今年うちのクラスでは○○ちゃんと△△ちゃんに選手宣誓などをやってもらったので
おふたりはもう卒園まで、そういう役は回ってきません。


これも笑うどころじゃなくて、真剣な話らしい。

友人にこの話をすると、
やっぱりどこでも似たような話はあって、
スポ少で野球だかサッカーだかをやっている男の子が、ある日レギュラーから外された。
するとその保護者は監督に理由を問い詰めるために食ってかかった。
とか
数日間、原因のよく分からない高熱で苦しんでいる我が子に
病院で医師から、原因特定のために採血をしますと告げられると
この子がこんなに苦しんでいるのに
これ以上どうして苦しめるような真似をするんだと怒り狂った。
とか。

・・・なんかおかしくないですか?

いったいいつから大人たちは、こんなおかしな言動をするようになったんだろう。

怪我をすれば、昔はよく
それっくらいで死んだりしないから、大騒ぎするな
傷なんてなめときゃ治る

なんて言われたものだ。
実際、多少のすり傷切り傷では治療なんてしなかった。
自分たちでヨモギの汁なんて塗ったりしてね。
先生に叱られたって親は庇ってくれなかった。
お前に悪いところがあったんだろう
同じことをもう一度やったら本物のバカだ、二度とするんじゃない

なんて、かえって怒られたりしてね。
言わなきゃよかったとよく後悔した。

かけっこでビリになっても慰めてなんてくれなかった。
それが実力だ、くやしかったら次で勝て
決まり文句だよね。
ましてや目立つ役が他人の子どもに回ったって、
怒る親はいなかったんじゃないかな。

子どもが揉まれて大きくなることをよく分かっていたんだろうね。

さて、
これからは私たちの番だ。

どんな親であるべきか、ここらでよく考えないといけないんじゃないだろうか。


有頂天ホテル


ちょっと前のことになるんだけど、
お友達に招待してもらって THE有頂天ホテル を見に行った。
もちろん映画館で。

ドライブインシアターが好きなものだから
きちんとした映画館で映画を鑑賞するというのはもう何年ぶりかになる。
シートに座ると、
肘掛に紙コップ専用の穴が開いていたりしてなんだか新鮮だった(笑)。

予告の前に
例の美容外科のCMがなかったのが残念だ。
最近はアレやってないのかな。
生きて帰れるのだろうかと不安になるくらいの
おどろおどろしたあの廃屋のような建物がアップで見たかったりしてね。

THE有頂天ホテル。

三谷幸喜の作品は語れるほど詳しくはないんだけど、
それでも
これはかなり面白かったんじゃないのかなーと思う。
小ネタが数多くばらまかれていて、いちいち拾っていくとものすごくおかしい。
本当は大声でげらげら笑いたかったんだけどね。

さすがは三谷幸喜というべきだろうか。
大晦日という日本人にとって特別な、
あわただしくて
晴れやかで
そしてやや物悲しい気分をもった
そんなひとときをうまくドラマに仕立てたという感じ。
物語は
ぐるりと一回りまわって結局は元のところに帰っていくようだけれど
すべてが元通りというわけじゃなく、
その納まり方が
ちょっとズレたりぴたりとハマったりでなんとも見事だ。

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以前にホテルで働いていたので
こういう
ホテルを舞台にした映画とかドラマを見るときには実はちょっとどきどきする。
でも
どういうわけかしっくりくる作品はまだないんだな。

たとえば
病院を舞台にしたものだと、医療監修者なんかがきちんとついていて
治療や手術の手つきなんかを指導するというような話を聞く。
もちろん
実際の看護士や医師からするとお粗末なものかもしれないけどね。
だけど
ホテルの仕事なんてそんなふうに監修するようなものでもないから
もっと見ていてしっくりきてもいいようなものだけど。
姉さん事件です で始まるあの有名なドラマも、どういうわけか肩すかしを喰らう。

ホテルというのは
基本的にお客様が主役なわけで、ホテルマンは脇役に徹しないといけない。
でも
そのホテルマンが主人公になり一流の俳優さんが演じると
スポットライトはそのホテルマンにまともに当たってしまう。
そうなるともうお客は脇役だ。
しっくりこない理由というのは
もしかするとそこらへんにあるのかもしれないですね。

さて
篠原涼子が演じたコールガールですが、
実際のホテルにもそういう感じの、出入り禁止の方はいらっしゃいます。
彼女たちはそれぞれに固有の隠語(あだ名?)が与えられており、
お姿を見かけると従業員は即座に警備員に連絡を取る。
そしてそっと
目立たぬようにホテルの外に出され、お引取りいただくのだ。

映画を見られた方にはお分かりだろうけど、
三谷幸喜はそんなところにもスポットを当てていた。

大晦日というのは
誰にとっても
やっぱり特別な一日なのかもしれませんね。


祝・世界一!


アメリカに敗れ、韓国に敗れたときには
もう準決勝進出なんてだれも期待していなかったんじゃないだろうか。

とてもドラマティックだった今WBC
今日の決勝戦は実に気持ちよく勝ってくれた。

松坂上原
ついこのあいだルーキーだったような気がするのに、
気付けば日本を代表する投手になっている。
そしてふたりとももう父親だとか。
月日のたつのは本当に早いですね。
その分確実に自分が年をとっているわけだけど。

しかし
野球というのは
なんとも気の長いスポーツだと思いませんか。

100メートルもの向こうで投げる打つの攻防が行われている。
乾いた音とともに
見上げると
小さな白いボールが自分の頭上あたりに飛んでくる。

たとえばライトのイチローなんて
試合中に何考えているんだろうね。
ずっと集中しているのかなぁ。

テレビでじっと見ている分には
マラソンなんかも相当な時間がかかるけれど
あれはやっている選手自身はずっと走りっぱなしだから
初めから終わりまでペース配分とか駆け引きがありそうだ。
サッカーやラグビーになるとフィールドは広いんだけど
試合運びにはある程度全員で参加しているふうに見える。

でも
野球って
ゲームの流れをナイン全員で運んでいなさそうというか
把握しきれていなさそうというか
あっちとこっちでやっていることが違っていて
みんな考えていることがばらばらに見えるゲームなんだけどどうなんだろう。

外野あたりでは
おー今日も激しくやってるなー
おっひとりアウトになりおった
こっちにはいつ飛んでくるんかいな

みたいなのんびりした感じがあって

バッテリーでは
あー遠くまで飛んでいったなー
あいつちゃんと捕るんかいなー
まあ任せなしゃあないなー

みたいなおっとりした感じがあって

まったく気の長いスポーツだ。
さすがにでっかい大陸で育っただけのことはあるね。

なんて思いながら
ワールド・ベースボール・クラシックを真剣に見ていたらけっこう面白かった。

さすがに今日の決勝戦では
そんなこと考えられないくらい白熱した戦いでしたけどね。

卒業式!


昨夜の
嵐のような雨と強風がまるでウソのように
一夜明けた今朝は、
穏やかに晴れて風もなく
春を先取りしたような陽気だった。

あわただしく卒業生の長女を送り出し、
一足遅れて会場に到着。

驚いたのは
体育館のステージを利用してひな壇が作ってあり、
そこに卒業生が全員着席したこと。

自分たちの卒業式では
ステージ上には日の丸立派な松の盆栽校長がいて、
ひとりひとり
名前を呼ばれては卒業証書を受け取りに壇上に上がった記憶があったのに、
今日の式典では
壇と校長は体育館の中ほどにあり、
ステージ側から次々にひな壇から下りてくる卒業生が
サイネリアの鉢植えに囲まれて
文字通り花道を歩いては、証書を受け取りに歩いた様子。
時代が変わったのか、
それとも特別にラフな式典だったのか、
あからさまに主役が子どもたちと言わんばかりの卒業式だった。

校長式辞と来賓祝辞のあとは
卒業生と5年生によるお別れの言葉。

以前にこのブログでも書いたように、
卒業生の仰げば尊しも下級生の蛍の光もなく、

・ゆずの友達の唄
・平原綾香の誓い(これは5年生)
・アクアマリンのCOSMOS
・レミオロメンの3月9日

まるで大晦日のレコード大賞のような雰囲気だった(笑)。

はじめの2曲は、
学年で選ばれた子どもたちが
シンセサイザー4台と簡易ドラムと大太鼓(バスドラムの代わり?)とグランドピアノの合奏隊が
メロディーを演奏してくれるのだけれど、
平原綾香の誓いなんてかなり難易度高い楽曲だから
演奏ミスが耳についてたまらなかったです(苦笑)。
ゆずの友達の唄は一部、輪唱だったんだけど
追いかける方が走って走って主旋律と合わなくて、
それを聞いているともう気になって気になって(笑)。
どちらの曲も、メロディーに対して言葉を乗せるのが難しい歌だから
雰囲気を感じ入るよりも
聞き入る神経の方が敏感になっちゃった気がする。

後半の
COSMOS  と
レミオロメン 3月9日  、
これは文句なく上手かったな。
歌詞もよかったし、ソプラノが感動的に体育館に響きわたっていた。

最近の小学生はなんの恥じらいも衒いもなく
こんなに堂々と大勢の前で歌い上げるものなのかといつも感心してしまう。

号泣を覚悟していた今日の卒業式だったんだけれど、
実際には
厳粛で厳かというよりは、とても爽やかな式典だった。

やや肩すかしを喰らった感じがなくはないけれどね。

盛りそば的な卒業式とでも言おうか。

出来れば
天ぷらうどんくらいにしてほしかったな(笑)。


卒業前夜


このところ
ガラにもなくしんみりとした気分になっている。

先日の
バレーボールのお別れ会では
ひとしきりみんなで騒いだあと、
突然
今の6年生のチームメイトが低学年だった頃に
こっそり撮影していた練習風景を
監督がビデオで流してくれた。

「こんなに下手っぴぃだったのに、今じゃ市内で1,2位を争うチームになった。」

監督のそんな静かな言葉のもと、
画面に見入る
照れ笑いの6年生と、真剣なまなざしの残される下級生たち。

「だから、下級生たちも
 今は練習が辛くても、きっとこんなに上手になれるんだから
 卒団していく6年生たちを目指して、これからがんばっていこうな」


はい、という元気な声が聞こえたから
彼女たちはみんな安心して、笑顔で卒団していった。

そして
明日は小学校の卒業式。

今年の春
6年生になったばかりの長女の言動が
いやに懐かしかったり面白かったりしたもんだから
自分たちの小学時代はどんなだったっけ、と思い出しながら書き始めたこのブログ。
長女が中学生になってしまったら、いったいこれをどうしようかと思案中。
春になってみないことには分からないけれど、
それにしても
子どもが小学校を卒業するというのは
親にとっても
想像していた以上に、かなり大きい一区切りなのだと実感している。
3月に入ってからはいろんなことが
ひとつひとつ
心の中にじんじんと染み入ってくる。
そんなわけで最近は
笑い話も書けないような、ぼんやりとした心持ちの日々が続いている。

********************

今朝
長女が部屋の中でじっと考え込んでいるから声を掛けた。

「今日が
最後の普通服だから、何を着て行こうか迷っているんだ」


明日は
卒業式用のスーツで登校する。
中学生になれば制服がある。
だから
普段どおりの私服を着ての登校は、本当に今日で最後だった。
彼女なりに思うところがあったんだろうな。

6年間早かったね。
うん、あっという間だった。

卒業前夜。

今夜は
ひどいどしゃ降りで
びゅうびゅうと風も吹いている。

明日は晴れますように。

犯人はダレだ!

いや確かにさ、
園側からは特別に先生へのお礼などの招待は禁止されていたのだけれど。


ミステリアスな事件(?)。


新任で年少組を受け持ってくれた翔子先生
(コチラもどうぞ→  今日は思いっきり身近な話でゴメンナサイ )
やっぱりというか予想通りというか、退職されることになった。
言いたいことはたくさんあるけれど
今日の話題はちょっとそこから反れる。

クラス委員さんと数人のママで
翔子先生にサプライズをしようということになった。

終業式の日
保護者と子ども達で幼稚園の正門に集まり、
子どもにひとり1本ずつのお花を持たせて翔子先生に渡し、
「ありがとう」 のお礼をしようという企画。

先生が園をやめてしまうことは残念で淋しいことだけど、
新任で1年間
宇宙人や怪獣たちをどうにかこうにか引っぱってきてくれたんだし
なんといっても
子ども達は翔子先生が大好きなのだ。

それくらいのサプライズはしてあげたいと思うんだけどどうだろう。

今夜8時ごろ、
クラスの保護者の携帯にそのような一斉メールが配信された。

もちろん賛同する親子だけ。強制はしません。

参加希望の人は3月○日、
何時ごろにお花代を持って園の正門前に集まってください。



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ところが
配信後、すぐにクラス役員さんに1本の電話が掛かってきたというのだ。

「こちらは
園のPTA会長ですが、
どうやらおたくのクラスでは
担任の先生にお花を渡すという企画があるようですね。
それはちょっとPTAとして困ります。
ひとりの先生に特別になにかをするというのはやめてくださいとお願いしているはずです。

中止していただけますね? 」



その間、わずか1時間半。


今夜は探偵になり、犯人を捜索せねばなるまい(笑)。


ホシさんの写真


ホシさん
我が小高い丘スポーツ少年団とは初期からの付き合いだ。
もともとは
その昔、息子さんが丘チームに所属していたようで
その時分から保護者の立場で団に関わってきた。

息子さんが大きくなっても
丘チームの野球指導を長い間引き受けていた。
近所から集まるちびっ子たちに
とても丁寧に野球のいろはを教えてくれた。

指導を引退し
しばらくして私生活でも仕事をリタイアすると
今度は
ホシさんのもうひとつの趣味である
写真で団に携わってくれるようになった。

大柄でちょっと突き出たお腹をして、
よく日に焼けて顔が大きく、
いつもにこやかなおじいさん。
白髪混じりの、ややウエーブのかかった髪を後ろになでつけ、
色あせた
団オリジナルのジャンパーを羽織っている。
そして肩からは
本当に立派な一眼レフカメラを提げて、ホシさんはいつもやって来る。

試合や大会、
団の新年会やクリスマス会、その他レクリエーションと、
一年を通して、子ども達の姿をレンズに収め続ける。
一枚一枚、
それらは本当に生き生きした表情を捉えている。

バッターボックスに入った真剣な顔、
キャッチャーを見つめる、ピッチャーの一瞬のまなざし、
スライディングをしてアウトになった瞬間の、汗と泥にまみれた顔、
ホームに駆け込んだときの、全身で表すおおきな喜び。

サーブを打つ時にボールを見つめる、動きの止まった一瞬、
相手の攻撃を待ちながら、ネット越しに両手を上げて叫ぶ顔、
ブロックが決まった時の高く飛んだあの瞬間、
こぼれた球に向かう、伸ばした手とぎりぎりの表情、

レクリエーションでの
友達同士でふざける顔、いたずらをする顔、ちょっと疲れた顔、
炊き出しのカレーライスをみんなでほおばる顔。
応援する顔、
追いかける顔、
暑い顔、
寒い顔、

家では見せない表情ばかりが並んでいる。


**********************


ちょっとだけ外側から
子ども達の成長を見守る、大人のやり方がある。

親とは違う大人から
教わることも、叱られることもたくさんある。

あらゆることが合理的にシステム化していく今の世の中で、

ホシさんの写真は
たぶん
これからも
変わってはいけない何かをずっと捉えつづけていくことだろう。